こんにちは、オッチ(@OcchiGames)です。
今回は、KOF95の「特殊キャンセル」について解説していきます。
「特殊キャンセル」とは、通常攻撃から必殺技に繋ぐキャンセル技とは違い、特殊な動作によってキャンセルを可能にするテクニックです。「特殊キャンセル」を習得することで、コンボのレベルが格段に上がることは間違いなしです。
「特殊キャンセル」の種類
では、「特殊キャンセル」にはどういった種類があるのか?
「特殊キャンセル」には、「気合キャンセル」「投げキャンセル」「強制キャンセル」の3種類があります。この3種類のキャンセル技はそれぞれ性質が異なり、コンボを繋げていく上で重要な役割を担っています。
- 気合キャンセル
- 投げキャンセル
- 強制キャンセル
それでは順番に解説していきます。
解説では、すべての「特殊キャンセル」を備えている「ジョー・ヒガシ」を使用します。
① 気合キャンセル
「気合キャンセル」とは、ABC同時押しによる「パワー溜め」によって、主に弱攻撃の戻りモーションをキャンセルし、強攻撃につなげるテクニックです。
まずは、弱攻撃から「パワー溜め」の動作を練習していきましょう。
屈Bをヒットさせた直後にABC同時押し。
弱攻撃がヒットした直後にABC同時押しをします。ちなみに「パワー溜め」はしゃがんだ状態でも可能です。
ここまでは、そこまで難しくはないと思います。
次は「パワー溜め」から強攻撃に繋げてみましょう。
↓B > ABC同時押し > ↓Cの流れとなりますが、この操作は相当難易度高めです。
ではどうすればいいのか?
ここでKOF95の仕様でもあるボタン同時押しの優先順位が絡んできます。ボタンを同時押しした際、優先順位としては(低)A➡B➡C➡D(高)の順番となります。例えば、AC同時押しはCが優先となります。
もうひとつ仕様として、一瞬ABC同時押しをした場合、パワー溜めをキャンセルし通常攻撃が発生します。その際、ボタンの優先順位からCの攻撃が発生することになります。
一瞬ABC同時押しをする。
ジョー・ヒガシが「フッ」「ハァーイ」と言っていますが、「フッ」はパワー溜めの掛け声、「ハァーイ」は強パンチの掛け声になります。一瞬「パワー溜め」が発生し、「パワー溜め」キャンセル強パンチといったように、「パワー溜め」と強パンチをほぼ同時に発生させることが可能です。
この際、ボタンを押す長さはできるだけ短く、一瞬ボタンに触れる感じでOKです。少しでも押してる状態が長いとパワー溜めだけになり、強パンチが発生しません。
- ボタン同時押しの優先順位は(低)A➡B➡C➡D(高)の順。
- ABC同時押し(パワー溜め)は、一瞬押すことで通常攻撃に変わる。
この2つの仕様を踏まえた上で、もう一度「気合キャンセル」の流れを解説します。
弱攻撃をヒットさせた直後に、一瞬ABC同時押しをすることで強攻撃が繋がるといった流れです。
屈Bをヒットさせた直後に一瞬ABC同時押しをする。
KOF95はヒットカウントが表示されません。2Pキャラクターはレバー後ろを入れっぱなし状態にしています。屈Bは立ガード不可なので、それ以降はコンボが成立していることになります。
- 弱攻撃をヒットさせる。
- ABC同時押し(パワー溜め)によって弱攻撃の戻りモーションをキャンセル。
- すぐにボタンを離すことによって「パワー溜め」をキャンセルし、優先順位の高い強パンチが発生する。
以上が「気合キャンセル」になります。これを利用したコンボは多くの場面で活用できます。餓狼伝説チームの「気合キャンセル」コンボをいくつか掲載しますので参考にしてください。
ジョー・ヒガシ
↓B > 一瞬ABC同時押し(気合キャンセル)> ←↙↓↘→+B
アンディ・ボガード
↓B > ↓一瞬ABC同時押し(気合キャンセル)> ↓溜め↘→+BD同時押し
テリー・ボガード
ジャンプD > ↓B > 一瞬ABC同時押し(気合キャンセル)> ↓↙←↙→+BC同時押し
② 投げキャンセル
次に「投げキャンセル」の解説をしていきます。
「投げキャンセル」とは、キャンセル可能な通常攻撃から投げコマンドを入力することで、通常攻撃の戻りモーションをキャンセルするテクニックです。
ここで注意すべきは、投げ間合い内では投げ技に繋がるため、ヒット時は投げ間合いの外で決める必要があります。ガードの上では投げに発生しないため、ガンガン固めていく戦法に有用です。
キャンセル可能な通常攻撃ヒット時に投げコマンドを入力。
近立Cをヒットさせたと同時に投げコマンド(ジョー・ヒガシの場合は↓↘→+AorC)を入力することで、通常攻撃の戻りモーションがキャンセルされ、すぐに次の動作に移れるようになります。
「投げキャンセル」はコマンド投げを持っているキャラクターなら可能です。
コマンド投げ以外にも龍虎の拳チーム、リョウ・サカザキの「極限流連舞拳」、ロバート・ガルシアの「極限流連舞脚」、そしてなぜか、投げでも連舞でもないジョー・ヒガシの「爆裂拳フィニッシュ」でも投げキャンセルが可能です。「爆裂フィニッシュ」は↓↘→+AorCで出せるため、ジョー・ヒガシは比較的簡単に投げキャンセルが使える優遇されたキャラクターと言えます。
- 大門五郎(超大外刈り・天地返し・地獄極楽落とし)
- ジョー・ヒガシ(爆裂拳フィニッシュ)
- リョウ・サカザキ(極限流連舞拳)
- ロバート・ガルシア(極限流連舞脚)
- タクマ・サカザキ(翔乱脚・弱)
- ハイデルン(ストームブリンガー)
- ラルフ・ジョーンズ(スーパーアルゼンチンバックブリーカー)
- クラーク・ステイル(スーパーアルゼンチンバックブリーカー)
- ユリ・サカザキ(百烈びんた・弱)
- キャンセル可能な通常攻撃をヒットさせる。
- 投げコマンドを入力によって通常攻撃の戻りモーションをキャンセル。
- 次の攻撃を仕掛ける。
以上が「投げキャンセル」になります。龍虎の拳チーム、怒チームを使う上では抑えておきたいテクニックですね。リーチの長い屈Dからの「投げキャンセル」で間合いを詰めたり、下段 > 投げキャンセル > 中段技で二択を仕掛けるのもありです。怒チームの「投げキャンセル」コンボをいくつか掲載しますので参考にしてください。
ラルフ・ジョーンズ
↗D > C > 投げキャンセル > CD同時押し > 投げキャンセル > BC同時押し(挑発)
クラーク・ステイル
AB同時押し > A(カウンター攻撃)> 投げキャンセル > D
ハイデルン
↗D > C > 投げキャンセル > CD同時押し
③ 強制キャンセル
最後は「強制キャンセル」です。このキャンセルは「気合キャンセル」「投げキャンセル」と違い、キャンセル不可能な通常攻撃をキャンセル可能にするテクニックです。
ここでもKOF95の仕様が絡んできます。KOF95で連打系必殺技は、キャンセル不可能な通常攻撃をキャンセルし、必殺技を優先的に出すことができます。また、連打系必殺技は素早くボタンを4回押すことで成立します。
キャンセル不可能な遠立Cを出した直後に、Cを素早く4回押す。
連打系必殺技であれば、通常はキャンセル不可能な遠立Cや近立Bの2段目からでもキャンセルが可能になります。
- 連打系必殺技は、キャンセル不可能な通常攻撃をキャンセルできる。
- 連打系必殺技は、ボタンを素早く4回押した時点で成立する。
さらにもうひとつ、KOF95の仕様について説明します。
ボタン同時押しの優先順位と同じように、必殺技にも優先順位が存在します。例えば、ジョー・ヒガシの「爆裂拳」と「ハリケーンアッパー」が同時に入力された際、優先順位の高い「ハリケーンアッパー」が出るようになっています。ビリー・カーンの場合は「旋風棍」と「三節棍中段打ち」が同時に入力された場合は「三節棍中段打ち」が優先されるなど、連打系必殺技の優先順位は低い仕様となっています。
これを応用し「強制キャンセル」によって発生した連打系必殺技を突進系必殺技に置き替えることができます。つまり、キャンセル不可能な通常攻撃から突進系必殺技に繋げることが可能となります。
必殺技にも優先順位があり、(高い)飛び道具・突進系必殺技➡連打系必殺技(低)となっている。
キャンセル不可能な遠立Cを出した直後にCを素早く4回押す。4回目のCボタンが押されるのと同時にハリケーンアッパーのコマンドを完成させる。
連打系必殺技と飛び道具を同時に入力することで、優先順位の高い飛び道具が発生します。
- ジョー・ヒガシ(爆裂拳)
- ラルフ・ジョーンズ(バルカンパンチ)
- クラーク・ステイル(バルカンパンチ)
- ビリー・カーン(旋風棍)
- チャン・コーハン(鉄球大回転)
- キャンセル不可能な通常攻撃を出す。
- 特定のボタンを素早く連打する。
- 連打中に置き換える必殺技のコマンドを入力し、4回目のボタンを押すと同時にコマンド入力を完成させる。
以上が「強制キャンセル」になります。ビリー・カーンは、遠立Cや屈Cなどがキャンセル不可能なため、「強制キャンセル」三節棍中段打ちを使うことで牽制やケズリに有効です。
「強制キャンセル」コンボをいくつか掲載しますので参考にしてください。
ビリー・カーン
C > C連打(強制キャンセル)> ←↙↓↘→+A
ラルフ・ジョーンズ
↗D > D > C連打(強制キャンセル)> ←溜め→+A
クラーク・ステイル
↗D > C > C連打(強制キャンセル)> →↘↓↙←→↘↓↙←+C
連打テクニック
ここで、連打が苦手な方のためにテクニックを2つ紹介します。
私も連打は苦手で、ずっと連射機能に頼っていました。下記のテクニックを使い少しずつ連打系必殺技が出したいタイミングで出せるようになってきました。
ボタン交互連打
ひとつは、ボタンを交互に連打するテクニックです。連打系必殺技は同じボタンでなくても、パンチであればC・A・C・Aと交互連打で4回連打として認識されます。この場合は、最後に押したボタンがAであれば弱、Cであれば強の技が出ます。
ピアノ押し
もうひとつは、「ピアノ押し」という比較的使われている方の多い連打テクニックです。「ピアノ押し」とは、中指・人差し指の2本指で2連続の高速入力を可能とする連打方法です。
中指 > 人差し指の順番で、ボタンの端をひっかくように押します。これを素早く2セット繰り返すことで4回連打となります。
まとめ
以上が、KOF95の「特殊キャンセル」になります。
ざっと解説してきましたが、マスターするには相当練習が必要です。これが使えるか否かでキャラクターの操作性が変わってくることは間違いなしです。特にジョー・ヒガシは全くの別キャラになっているでしょう。
KOF95は1995年のゲームですが、シンプルな操作性の中にも奥深さがあるゲームだと思っています。今回紹介した「気合キャンセル」「投げキャンセル」「強制キャンセル」以外にも、「弱強入れ替え」「ガードキャンセル」「空中超必殺技」「投げダメージ操作」「飛び道具連射」など、テクニックなのかバグなのかよく分からない技術も存在します。それはまた別の記事で紹介します。
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまた。