こんにちは、オッチ(@OcchiGames)です。
今回は、2019年11月11日にSNKより発売された「NEOGEO Arcade Stick PRO」のレビューをしていきます。
商品紹介から気になる点の検証などをまとめてみました。
開封から外観までを紹介
Amazonより商品が届きました。思ったより箱はデカいです。
黄色のパッケージが気分を高揚させてくれます。
箱を開けるとメッセージが、「ASP」?…
「Arcade Stick PRO」の略っぽいですね。とりあえず友達が増えました。
さらに開けると本体が見えます。
これが本体です。「NEOGEO CD」のコントローラーをモチーフにした曲線デザインが特徴的なアケコンです。厚みがあり重量感もしっかりあります。コントローラーの中にゲームを収録する発想が斬新です。
ボタンは8つあり、NEOGEOなら本来4ボタンですが、PCでもゲームをすることを想定した上で一般的なアケコンと同じ8ボタンにしたと思われます。
NEOGEO mini PADと並べると親子みたいですね。
仕様
- サイズ:W428.9mm×D214.2mm×H124mm
- 端子:NEOGEO mini PAD端子×2、HDMI端子、ヘッドホン端子、外部コントローラー端子USB-type-C×2/USB-A×1
同梱品
- 電源ケーブル1本
- マニュアル1冊
- USB変換アダプター1個
- NEOGEOシール1枚
- 滑り止めシール4個
外観
本体奥側
奥側は左から、「USB-type-C端子」「HDMI端子」「USB-A端子」が並んでます。3つともコンソールモードでの使用となります。
「USB-type-C端子」は電源供給用、「HDMI端子」はモニターに接続用、「USB-A端子」はシステムのアップグレード、もしくはもう一台NEOGEO Arcade Stick PROをつなぐ際に使用します。
本体右側
右側は左から「TURBOボタン」「OPTIONSボタン」「SELECTボタン」「STARTボタン」「モード切り替えスイッチ」「プラットフォーム切り替えスイッチ」が並んでます。
「TURBOボタン」
ボタンを押しながら連射機能を設定したいボタンを押すことで設定できます。連射速度は10回/1秒です。ジョイスティックモードでのみ使用可能です。
「OPTIONSボタン」
メニュー画面を開くことができます。NEOGEO miniの「STARTボタン」+「SELECTボタン」と同じ機能です。
「SELECTボタン」
ポーズになります。
「STARTボタン」
クレジットを消費してゲームをスタートorコンテニューすることができます。
「モード切り替えスイッチ」
「●」がコンソールモード、「〇」がジョイスティックモードになります。本体に収録されているゲームをプレイする場合は「●」に、NEOGEO miniもしくはPCにつないでコントローラーとして使用する場合は「〇」に設定します。
「プラットフォーム切り替えスイッチ」
「1」がNEOGEO miniモード、「2」がPC1、「3」がPC2モードになります。PC1とPC2の違いはよく分かりません。
PCモードでは「DP(方向キー)」と「LP(左スティック)」の2つのモードがあり、「OPTIONSボタン」を押すことで切り替えることができます。その際インジケータランプ(レバーの右にある照明)が3回点滅します。
本体手前側
手前側は「NEOGEO mini PAD端子」があり、最大2つ接続することができます。「1P」側に挿すことで本体は2Pに、「2P」側に挿すことで本体は1Pになります。ちなみにPADを2つとも挿すと本体は反応しなくなります。
中央は「ヘッドホン端子」になります。
本体左側
左側には何もありません。
本体裏面
最後に裏面です。右側(レバーの裏)に「ジョイスティックボール交換用補助穴」と「ケーブル収納ボックス」があります。
「ジョイスティックボール交換用補助穴」はレバーボールの交換時に使用します。
「ケーブル収納ボックス」にはNEOGEO miniやPCに接続するためのケーブルが収納されています。
ちゃんとケーブルを通す穴はあります。
収録タイトル一覧
- ザ・キング・オブ・ファイターズ ’95
- ザ・キング・オブ・ファイターズ ’97
- ザ・キング・オブ・ファイターズ ’98
- ザ・キング・オブ・ファイターズ ’99
- ザ・キング・オブ・ファイターズ 2000
- ザ・キング・オブ・ファイターズ 2002
- 餓狼伝説SPECIAL
- 餓狼伝説3~遥かなる闘い~
- 餓狼 MARK OF THE WOLVES
- 真サムライスピリッツ覇王丸地獄変
- サムライスピリッツ斬紅郎無双剣
- サムライスピリッツ天草降臨
- サムライスピリッツ零SPECIAL
- 龍虎の拳
- ワールドヒーローズ2
- ワールドヒーローズ2JET
- ワールドヒーローズパーフェクト
- NINJA MASTER’S~覇王忍法帖~
- 幕末浪漫第二幕 月華の剣士
- 風雲スーパータッグバトル
以上が収録タイトルです。個人的には「リアルバウト餓狼伝説」がないのは残念です…
モニターに繋いで実際にプレイしてみた
コンソールモード
まずはコンソールモードで起動してみます。本体とモニターをHDMIケーブルでつなぎ、USB-type-C端子にモバイルバッテリーを接続します。インジケータランプは青く点灯します。
画面にSNKのロゴが現れゲーム選択画面に移ります。
ゲーム選択画面も黄色をメインカラーとしています。それではテストプレイです。
シリーズ最高難易度の技「秘奥義 天覇封神斬」は何度かミスったものの出すことができました。レバーは若干斜め入力の勝手が悪いように感じます。
NEOGEO miniには収録されていなかった「餓狼伝説3」、20年ぶりにプレイすることができました。名作「餓狼伝説SPECIAL」とは打って変わってスピード感・爽快感あふれるゲームです。
設定画面
「OPTIONSボタン」を押すことで設定画面を開くことができます。
NEOGEO miniとほぼ同じ設定項目です。
ゲームの保存・読み込み
各ゲーム4スロットまで保存することができます。
コントローラーの設定
ボタン配置を自由に変えることができます。設定できるボタンはA・B・C・Dの4つのみで、同時押しボタンを設定することはできません。
ゲーム画面サイズ
画面サイズはオリジナルの「4:3」か「ワイド」、「標準」か「拡大」の4パターンから選択できます。
ゲーム画質
ゲームの画質を5パターンから選択できます。
- スムーズスケーリング(デフォルト)
- ピクセルスケーリング
- 横方向の走査線
- 縦方向の走査線
- 45°の走査線
「スムーズスケーリング」はドットのギザギザを軽減し滑らかな表現になっています。
「ピクセルスケーリング」はドットのギザギザ感はあるものの色味がハッキリしています。
個人的には「45°の走査線」の設定が好きです。スムーズスケーリングのベタっとした感じもなく、ピクセルスケーリングのギザギザ感もなく、その中間のバランスのとれた画質になっています。
この辺りは完全に好みが分かれると思います。
ヘッドホン音量
ヘッドホンの音量を調整できます。5段階の調整が可能です。
ジョイスティックモード
NEOGEO miniの外部コントローラーとしても使用できます。インジケータランプは緑に点灯します。
接続には同梱してあるUSB変換アダプターを使用します。
テストプレイ
テストプレイです。当時、私の中で一番盛り上がったゲーム「THE King of Fighters ’97」。クリスが特に好きでした。
漢なら黙って「風雲スーパータッグバトル」。爽快コンボゲーです。
最後のテストプレイは「月華の剣士2」、爽快抜刀ゲーです。
操作した感想としては、レバーは音がちょっと大きいですね。斜め入力のミスが多かったように感じます。ボタンは少し硬めです。しかし操作になれてくるとそれほど気にはならなくなります。
PS4との互換性を検証
購入前から一番気になっていたのがPS4との互換性。検証してみました。
普通につないでも反応なし。ここまでは想定内。
ここでNEOGEO miniでお世話になった「Mayflash MAGIC-S」の登場。互換性のないコントローラーでも使用可能にしてくれる優れものです。これを使えばNEOGEO miniでPS4のコントローラーを使うことができます。
今回はその逆、結果はいかに。
青く点滅し正常に認識しています。いけるか!
反応なし…
PC1・PC2モードに変えてもダメでした。「PSボタン」に当たるボタンがないから設定自体が無理みたいです。認識しているだけに残念です。
まとめ
- デザインがポップでおしゃれ。
- 本体のみでゲームができるのはお手軽。
- ボタン・レバーの換装が可能。
- 標準搭載のボタン・レバーが少し残念。
- 連射機能が低速。
- コンソールモードでは4ボタンしか使えない。
- PS4で使用不可。
結局「NEOGEO Arcade Stick PRO」は買いなのか?
個人的には買ってよかったと思っています。収録ゲームや標準搭載のパーツには少し不満がありますが、ゲームは「NEOGEO mini」につなげば40タイトルが遊べますし、標準搭載のパーツは換装可能な作りになっているので今後カスタマイズを行っていきます。
すでにPS4やNintendo Switchでアーケードアーカイブスのゲームを持っている人は無理に買う必要はないかと思いますが、何よりもNEOGEOファンにとってはテンションの上がる最高のアケコンです。これからはメインのアケコンとして愛用していくつもりです。
ネットショップの「Attasa Shop(アタッサショップ)」より三和電子製のレバーとボタンが届きました。次回の記事ではカスタマイズ編を投稿します。乞うご期待ください。